社会への提言
2019年6月 依存症「ゲーム障害」WHOによる病気との認定
先日5月26日の日本経済新聞の1面に「ゲーム障害」が依存症として掲載されました。WHO(世界保健機構)が、前日5月25日に年次総会で、ゲームに没頭する者の「ゲーム障害」を依存症として認定しましたので、直ちに報道をしたわけです。日常生活に支障をきたす程の異常について病気として治療を要するものとしたわけです。つまり、スマホなどでゲームにとりつかれて、中毒のようになるものを、アルコールやドラッグの依存症と同じく、病気として、治療などの対策をとるべきであると結論づけました。特に、ポケモンゴーなどのゲームに夢中になって、一日中やめられなくなれば、覚せい剤などの麻薬と同じと言えるからです。お子様を持つご両親も充分注意をされる必要があります。この認定が重要なのは、WHOが、世界で最も権威のある組織だからです。WHOは医療や保険に関して、様々な政策を発表し、世界をリードしてきました。つまり、WHOの報告は、世界の専門家が集まってまとめたもので、信頼できる標準医療と言えます。また、世界各国の保健大臣は、医師などの専門家であり、WHOにも参加し、迅速な情報提供を含めて、良質な影響力を行使してきました。日本でも、最近、厚生労働大臣政務官の医師の新谷正義衆議院議員が、大臣の代わりに、WHOの会議に出席し、素晴らしい発言をされました。医師としての専門性を活かして、将来は世界の保健大臣と同じく、医師の厚生労働大臣としてWHOの発展に尽くされることが期待されています。
PAGE TOP