




2022年3月 ウクライナの危機 ―属国か独立国か?―
ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。親ロシアの2州の独立 を承認し、軍事基地を作るという巧妙なやり方です。ロシアが、今 後ここを属国とするとか、併合するならば、侵略に等しくなるとい えるでしょう。他方で、良い面もあります。このドネツク人民共和 国とルガンスク人民共和国が、1人前の独立国として、立派に運営 されるならば、理想的といえるからです。国の運営は小さい方がや りやすいのです。その大成功の例は、東京23区と同じ広さのシンガ ポールです。ロシアや中国は、国土が広すぎて、政府は、役人を管 理できないし、目が行き届かないことになります。チベットやウイ グルなどは独立させた方が良いのです。米国、英国、フランスなど も連邦制として、地方政府に大幅に権限移譲しています。日本やウ クライナなども決して小さい国ではありません。日本の地方分権の 議論でもそのような大局観をもって進めるべきでしょう。国家も会 社や団体と同じ法人であるとの考え方もあります。美濃部達吉博士 は、ドイツの学説を持ち込み、国は法人であり、天皇は機関(取締 役のようなもの)であるという天皇機関説を表し、激しく攻撃され ましたが、正しい面があります。法人と考えれば、あまりに大きな ものは運営が困難になることは、お分かりいただけるでしょう。
2022年2月 オミクロン株 ―風邪と同じ対策を?―
オミクロン株のコロナウイルスの感染力は、凄まじいものがあります。感染 者数は、一気に上がり、各県で、過去最多と連日のように報道されました。蔓 延防止等重点措置は34都道府県にわたります。 私の周りでも次々に感染し、自宅待機になっています。しかし、幸いなこと に皆様は非常に軽症で、なかには無症状の方もおられます。普通の風邪とほと んど変わらないといえるのでしょうか?もし、そうならば、従前のコロナウイ ルス対策をガラッと変えるべきでしょう。無料の検査体制も充実してきたし、 薬局で検査キットを購入し、利用できます。自分で調べて、自分で人にうつす ことのないように注意することが最も重要です。保健所や医療機関に余分な負 担をかけさせる必要もありません。併せて、コロナ病床を確保したため、一般 の手術ができず、死亡してしまう例が多くなるのを防ぐべきです。そして、濃 厚接触者の隔離期間時は、従前からの14日間も長すぎたので、10日間に短 縮するだけでなく、これをなくしてもよいでしょう。心配な人は、検査を毎日 のようにして、陽性だったら、他人にうつさないように行動すべきです。要は 、陽性の人は、人にうつさないようにすることです。人と近くで話をしない、 食事での話を控える、自宅では部屋にこもる、などの対策に尽きるでしょう。 それ以上に生活や仕事、運動や散歩などに大きな制約は不要と思います。