社会への提言
2018年2月 大学進学率のトップを目指そう-現在22位―
私は弁護士として、ある地方の大学の立て直しに関する様々な相談に乗っております。御多分にもれず、大学の経営も大変になってきています。思い返せば、私が大学に入る頃には、日本の大学進学率は20.9%だったのに、その後大いに上昇し、現在では51%にもなったので、世界でもトップであろうと考えていました。全国で、大学は764校にも増えました。しかし、最近急激な少子化の中で、入学申込者が減り、定員割れも出始めています。このままでは、大学は次々に倒産することになりかねません。そこで、日本の大学進学率が上がれば、良いのではないかと考えましたが、果たして、60%、70%、80%に上るものでしょうか。簡単ではないと思い、よく分からなくなりました。そこで、世界の状況を調べてみました。何とびっくり仰天しました。日本は世界22位で、教育の先進国ではなかったのです。1位オーストラリア96%、2位アイスランド93%、3位ポルトガル89%と続きアメリカ74%、イギリス63%です。つまり、日本では、この進学率を上げることにより、入学者を増やすことができます。産業を隆盛にし、社会を豊かにすることができます。もちろん、更に費用や労力もかかりますし、大学教員の教育方法の改善により、大学の質も上げていかなければなりません。しかし、未来への投資として、夢のある計画というべきではないでしょうか。
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