社会への提言
2017年4月 復興相の重大任務-最も困難な仕事
復興相の失言が続き、大臣辞任に至っています。過去の多くの復興相の失言もあわせて、連日、ワイドショーで放映されています。単なる失言に止まらず、その背景や予防まで考えたくなるのは、私だけではないでしょう。そこで、まず復興相の任務が内閣の中で、最も困難で、最も労力のかかる、そして最も責任の重いものとの認識を共通にしましょう。この認識をしっかり持っていれば、死ぬほど大変な仕事だと思って没頭することになり、このような失言にはなっていないと思います。つまり、一般のビジネスや政治の仕事とは異なるもので、ルーティンワークもないし、答えもないものです。初めて大臣になる人が就任できるほど軽いポストではありません。私は実は、かつて環境庁ができたときに、同じように感じたのですが、それよりもさらに難しい任務となっています。それ故、大臣と職員が一体となって、粉骨砕身し、マスコミもこれを報道していれば、多少の失言や失敗があっても問題にならないと思います。しかし、日頃の政策、計画、実施内容がよく見えず、多くの場所で不満が出ている状況があるので、マスコミもスッキリせず、失言のみを大きく取り上げるという場当たり対応となったと言えます。官と民が協力していく中で、マスコミはまず日頃から国民に対して、政策と実施、その課題、問題点を整理し、報道すべきです。国民全体が一丸となって、前向きに取り組むべきです。そして、この困難な状況を切り開いていく政治家はいるのか、いなければ民間人を起用するかについても提言すべきでしょう。どこにも人材がいなければ、ただひたすら頑張る人を選ぶ以外なくなるでしょう。いずれにしろ、正確な情報を開示していくことが重要であり、困難な問題に対して急いで答えを出そうとしたり、焦ったりしないで慎重にコメントするべきです。
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