社会への提言
2017年1月 トランプ現象から学ぶ 冷静に分析をしよう
トランプ大統領を巡り、大騒ぎになっています。しかし、冷静に分析すれば、トランプ現象から学ぶ点が大きいと言えます。まず米国では、言論の自由が大いに行使されており、おもしろいぐらいに多様な意見が出されています。しかし、今回の選挙では極端に一部の意見に集約されてしまった欠点が浮き彫りにされました。総得票数では、トランプはクリントンに敗けていました。しかし、獲得した州の数はトランプの方が上回りました。この点では、日本の小選挙区も同じで、得票数の割合が多くても国会議員の割合が多くなるとは限りません。日米共に今後改めるべき点と言えます。 またトランプは、国境に壁を作ると言っています。米国は歴史的には白人の移民に始まり、黒人、アジア人、ヒスパニック、イスラム系と多様な民族が混じり合ってきました。今更止めることは無理があり、少しブレーキをかける程度の話です。日本では壁どころか、広い海があり、移民も少なかったわけですが、今や少子化対策、労働力確保、過疎対策のために、外国人を増やすべきでしょう。 さらに、トランプのTPP離脱宣言は衝撃的といえます。安倍首相も困っています。しかし、グローバルな貿易の拡大は止まることはあり得ず、英国と同じように、二国間の自由貿易を次々と発展させれば、手間はかかっても同じ成果が得られます。ともかくトランプ現象にめげずに頑張りましょう。
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