社会への提言
2016年12月 平和に向けたオリンピックの祭典―ピースファースト―
紀元前776年に第1回古代オリンピックがオリンピアで開催され、戦争に明け暮れていたギリシャ全土で3ヶ月休戦をし、祭典を行いました。ヨーロッパでも、ナポレオン戦争などから普仏戦争まで戦禍が続いた中で、クーベルタン男爵は、「平和のための祭典」をうたい、1896年アテネで第1回近代オリンピックが開催されました。しかし、期待に反して、その後も、2回の世界大戦が起こり、現在では止まることを知らず、全世界に戦禍が広がってしまいました。今こそ、この「平和のため」のオリンピックの原点に戻ろうではありませんか。オリンピック中は、「すべての戦い、攻撃、武器使用はやめよう」と呼びかけなければなりません。そのためには「平和」「Peace」「Paix」「Frieden」の標語を濫立させなければなりません。ゼッケンにもつける必要があります。今まで、商業主義や国威発揚で湯水のごとく金を使い、勝つためには手段を選ばず、ドーピングの蔓延を許しました。オリンピックは大いなる堕落の連鎖です。オリンピックが金力による大国の世界支配を象徴するようになってから、テロに狙われるようになりました。全世界では、オリンピックに消極的になりつつあるのもこのような理由です。豪華絢爛の舞台を用意するなどという「アスリートファースト」はアスリート自身が望んでいません。「ピースファースト」が重要なのです。そのためにはできる限り、簡素にすること、マスコミも戦争みたいな国威発揚をやめること、アスリートと観客が勝負にこだわらず、和気藹々と国際交流することが重要です。ところで、ふと気がつきましたが、このような考え方からは、射撃、フェンシングなど武器使用の競技をオリンピック種目からなくすべきでしょう。激しいボクシングもやめましょう。ピースファースト!
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