社会への提言
2016年10月 少数意見に耳を傾けよう -討論型意見形成へ
大川小学校の津波犠牲について、裁判では裏山へ避難させなかった過失が認められ、市と県は敗訴しました。市と県は控訴せず、絶対にこれに従うべきです。なぜなら、生徒ばかりか、執務主任1名から「山へ逃げよう」という意見が出ており、この方は現に助かっており、学校側の判断ミスは明らかだからです。しかし、この執務主任は、自分は助かったものの、多くの生徒や教師が亡くなったことについて、自責の念に苛まれ、生徒側と学校側との板挟みとなり、証言もできずにきました。当時、校庭で自由に意見交換していれば、山へ逃げたか、二手に分かれたか、各自の判断に任せたか、最悪の事態を防げたのは明らかです。つまり、無言の多数決みたいな付和雷同で交差点にほぼ全員を連れていくというやり方がいかにも日本的でよろしくないと言えます。但し、もし裏山の話が一切でなければ、もっと思考停止であり、日頃の訓練ミスであり、どちらにしても法的責任は免れません。この裁判に続いて、三笠宮様御逝去が報じられました。この記事の中で、陸軍参謀として、満州にて戦時中でも日本軍の残虐行為を批判され、戦争自体に疑問を呈していたことを初めて知り、びっくり仰天しました。まさに、勇気ある正義の人であり、これを少しでも尊重しなかった当時の政治家、役人、報道関係者は何をしていたのか、是非教訓として教科書などにも広く取り上げて頂きたいと思います。このような多くの報道に接しながら、皆様も日本が変わらなければならないと感じているようです。その1つが日本的雰囲気を突き破って進む小池知事の活動とこれを支えようとする人々の姿です。新しい討論型( deliberative )リーダーシップ(情報公開、討議、決定)を期待して、多くの方々は「熟女ジャンヌダルクを助けよう」とはせ参じているように映ります。
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