社会への提言
2013年7月 政党の努力に期待する -今後、無党派層の風はどこへ吹くのか-
参議院選挙が無事終わりました。誠にご苦労様でした。ねじれを解消する自民党圧勝でした。しかし、自民党比例得票率は34%(選挙民全体の17%)であることを忘れず、安全運転が大事でしょう。
公明党は躍進しました。平和憲法尊重、弱者保護などが評価されました。しかし、自民党に強くやめてくれと言えるのでしょうか?下駄の雪(踏まれても離れない)ではなく、下駄の鼻緒(重要な要)になれるのか期待されています。
民主党は惨敗しました。今からでも成長戦略(規制改革)の具体策を打ち出し、電力労組と別れて、脱原発を鮮明にすることも一案でしょう。
みんなの党は堅調に伸びました。しかし、政策中心の渡辺代表と野党勢力結集を目指す江田幹事長が対立しています。政策を具体化する運動の中で、野党結集を進めれば良いので、対立するヒマはないでしょう。
日本維新の党は伸びませんでした。余分なことを言わずに、行政改革・公務員改革1本勝負にすべきでしょう。
社民党の福島党首は辞意を表明しました。みどりの風、緑の党はヨーロッパの同じような政党の躍進に比べ、票には結びつかず、成功しませんでした。しかし、びっくりしたのは、山本太郎が当選し、三宅洋平は落選したもののかなり善戦し、共産党がイメージチェンジし、若さを売りにして伸びたことです。無党派層が流れ込んだようです。共産党はこのまま発展したいのなら名前を変えた方がよいでしょう。
しかし、それでも無党派層は膨大であり、最も問題なのは、投票率が52%ということです。景気回復、原発、消費税、憲法改正などの重要な課題があるのに、政治に期待できない人、無関心な人、選挙を考える余裕すらない人などが国民の約半分もいます。ときに、想定外の大きな風が吹くことになります。結局、風車を回せばよいのです。
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