
社会への提言
2013年8月 消費税増税のヒアリング 税金の使い道に注目
政府は消費税率を来年4月に8%にあげるかどうかについて、有識者60人からヒアリングをはじめました。第1に、予定どおり増税すべきだと主張する方は、海外や金融市場での信用を維持するためとします。第2に、増税には賛成だが、先送りするか毎年1%ずつ上げていくべきだとの代案があります。第3に、増税は消費自体を抑制するので、景気にマイナスになるので反対、または、国民に負担を増やすから反対との意見があります。つまり大きく3つに分かれるといえます。
今後、さらに様々な立場の方々からのヒアリングを行うとのことであり、政府が安全運転しながら、多様な意見を検討している状況は好ましく受け取られています。
しかし、多くの庶民の考え方は、税金が正しく適正に使われているかが問題であるということだと思います。税金が無駄に使われているのであれば、増税には反対となり、税金が有効に適切に使われるならば、賛成となるのではないでしょうか。このシンプルな疑問が解消されない限り、人々は結論を出しにくいし、いかに政権が変わろうとも、永遠に疑問は払拭しないでしょう。今まで公共事業の拡大、補助金の不正受給など、様々な無駄使いが判明しています。北欧諸国では、消費税が20%を越えている代わりに、学校の授業料無償化、生活保護対策の充実など社会保障が極めて充実しています。また、無駄使いを監査するシステムも進んでいます。北欧諸国のようにするならば根本的改革が必要です。反対に、米国では、課税に抵抗して独立戦争が起こり、今でもティーパーティーで「増税反対」、「政府を信用しない」と叫んでおります。どちらの道も魅力的です。これからの議論が楽しみと言えます。
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