社会への提言
2016年1月 2016年1月 国際線の発着数をロンドン並に~茨城空港の活用を ~ソフトローを勝手に変えないで!
羽田空港の発着の回数を増加させて、国際線の増便をさせる計画が進んでいます。現在、東京湾の方から着陸し、東京湾に向かって離陸しているルートを変えて、新宿と澁谷の方から品川へ高度を下げてきて、大井から羽田に着陸するというものです。離陸するときにも陸に向かう便が増えます。これにより、約1.5倍の増便ができるとのことです。しかし、これでは騒音の心配ばかりか、事故のときの大惨事が予想されます。人家密集地や高層ビルにぶつかったときの悲惨な状況を目に浮かべて見て下さい。この路線変更については反対の声が上がりつつあります。つまり、羽田国際線の発着数はそもそも少ないもので、この小さなパイを約1.5倍にしても大して効果はありません。効果の少ないことに危険を冒す必要はありません。国際線の発着数は羽田と成田で、パリ(2つの空港)の1/2、ロンドン(5つの空港)の1/3になっています。全米と比べれば恐らく1/10以下でしょう。国際空港として、ロンドン並を目指すには、成田の拡張、少し離れた所に第2成田の建設を検討するべきです。そして、オリンピックに間に合う最も容易かつ安全な途は、茨城空港の活用、拡張です。羽田の増便などという小手先の技に頼ることは、逆に将来の設計を遅らせることになります。急ぐべきことは大局的な図を描くことです。
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