社会への提言
2015年7月 新国立競技場 税金を大切に!~ ガイドラインで設計と建築を一体に
マスコミでは様々な責任が取りざたされています。しかし、私は、建築家全体の責任を問いたいと思います。
私は弁護士になってから、40年になりましたが、その間ずっと建築紛争は絶えず、苦労しながら担当してきました。つまり、建築代金の請求額は、基本設計から実施設計へと膨らみ、追加や変更の工事でふくらみ、建築屋と客の間で裁判となり争われてきました。今回の新国立競技場の予算の拡大も、同じことです。繰り返し同じ失敗がされています。設計士、建築家、及び建築業者は、今までのような同じ失敗を繰り返さないでほしいと思います。この長い間の失敗学を下にして、今までの技術の集積とITを駆使すれば、設計と工事見積をほぼ同時に確定できるはずです。建築学会における技術の専門化・総合化を進めるべきです。
特に、流線型などきれいに曲がっている構造の場合には、工事費がかかるのも常識です。また有名な建築家が変わったデザインにすると、工事費が読めなくなるともよくいわれてきました。これ自体が甚だ無責任な話で許されません。
人類の歴史上、数々の壮大な構造物が作られ、歴史遺産となっています。しかし、そこでは古くは多くの尊い命が犠牲となり、その後は莫大な血税が使われました。私達は、今回国民をそっちのけにした権力者と建築家のもたれ合いの歴史をはっきり見せられ、あまりのひどさに撤退できたという貴重な歴史的体験として記憶に留めるべきです。
私は弁護士になってから、40年になりましたが、その間ずっと建築紛争は絶えず、苦労しながら担当してきました。つまり、建築代金の請求額は、基本設計から実施設計へと膨らみ、追加や変更の工事でふくらみ、建築屋と客の間で裁判となり争われてきました。今回の新国立競技場の予算の拡大も、同じことです。繰り返し同じ失敗がされています。設計士、建築家、及び建築業者は、今までのような同じ失敗を繰り返さないでほしいと思います。この長い間の失敗学を下にして、今までの技術の集積とITを駆使すれば、設計と工事見積をほぼ同時に確定できるはずです。建築学会における技術の専門化・総合化を進めるべきです。
特に、流線型などきれいに曲がっている構造の場合には、工事費がかかるのも常識です。また有名な建築家が変わったデザインにすると、工事費が読めなくなるともよくいわれてきました。これ自体が甚だ無責任な話で許されません。
人類の歴史上、数々の壮大な構造物が作られ、歴史遺産となっています。しかし、そこでは古くは多くの尊い命が犠牲となり、その後は莫大な血税が使われました。私達は、今回国民をそっちのけにした権力者と建築家のもたれ合いの歴史をはっきり見せられ、あまりのひどさに撤退できたという貴重な歴史的体験として記憶に留めるべきです。
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