社会への提言
【16年目 第181回】2025年6月
ウズベキスタンと日本 ―シルクロードの歴史から―
本紙では、編集部の小田夏菜さんが、ウズベキスタンを訪問し、その報告をされています。初めて、シルクロードの長い歴史に触れたとのことで、感銘を受けています。日本は、シルクロードの東の最端にあったので、実に深い関係があったのです。私は、首都タシケントの法科大学で、法律の講義をして以来、ウズベキスタンとの国際交流に尽力してきました。
ウズベキスタンは、ティムール帝国を含む長い歴史の中で、シルクロードの中心地サマルカンドを擁し、大変繁栄していました。しかし、ウクライナ(キエフ公国)が、ロシア帝政として拡大した後に、侵略され、属国となり、そのままソヴィエト連邦に組み込まれました。タシケントは、キーウに次ぐソ連第三の大都市となりました。しかし、豊かな文化があったにもかかわらず、ソ連の政策により、綿花、小麦、石灰などの産業に重点化・分業化されていきました。1991年ソ連解体により独立し、テロ、マフィアを撲滅し、人々の性格の温厚さ故に、治安は日本より良くなりました。日本人シベリア抑留者が、建築に貢献したことにより、非常に親日的です。
ロシアを含めて全方位外交を進め、トルコ、韓国、日本を中軸とした中立平和の国家連携を目指しています。カリモフ大統領、ミルジョーエフ大統領は、数回、日本を訪問されています。日本からはJICAの多額の支援が続けられています。皆様にも、是非、中央アジアの核たるウズベキスタンをご理解いただき、ウズベキスタンの皆さまとの国際交流にご参加ください。


