社会への提言
トルコの近代化 アタチュルクの大改革
トルコでのゴルフ旅行に誘われました。地中海に面した人気のリゾート地のアンタルヤの美しいゴルフ場で、楽しくプレイをしてきました。最大の都市イスタンブールでは、世界遺産を見るなど観光もしました。大きなイスラム教のモスクや昔の宮殿などに多くの人が列をなし、ガイドの説明を聞いていました。しかし、ガイドが新しいトルコを説明しないので、私は、自分で、新しいトルコとは、どのような国か調べました。驚くべきことに、イランやイラクのようなイスラム国家から脱却し、西欧を模して近代化に成功した国であることが分かりました。ほぼ日本と同じですが、明治維新と敗戦後の改革の2つを1回で成し遂げたといえます。すなわち、第1次大戦後1923年に、アタチュルク率いる軍人グループは、オスマントルコ帝国を倒し、共和国を樹立し、議会や政党を作り、アタチュルクは、初代大統領となります。イスラム教と政教分離をし、公式の場でのイスラム教を禁止しました。女性参政権を与えました。何と、言葉をアラビア文字からローマ文字(英語と同じ)のトルコ語に変えてしまいます。日本で、すべてローマ字にするのと同じです。更に、ロシアと不可侵条約を結びつつ、共産党も穏健なものである限り、認めました。その後、時間はかかりましたが、見事に近代化が進み、EU加盟も、クルド民族紛争を収めれば、認められる状況です。そして、NATOには加盟しているので、中近東では、最も重要な国際的役割を果たすに至っています。国際情勢を見るときには、是非トルコの動きに注目してください。