社会への提言
2024年3月 「特定技能」の外国人材 ―移民政策か?―
日本では、人手不足が深刻になってきました。そこで、新しく「特定技能」という名称で、5年の労働ビザがとれるようになり、最近就労する外国人の方が増えてきました。5年後には、更新することもできます。内外の外国人の方が、初歩的日本語(N4)と初歩的実技の試験に合格すれば、特定技能の資格を得られます。それ故、日本における初めての移民政策といえます。日本人は、戦前より、ハワイ、北米、南米へ移民に行きました。しかし、日本への移民は、長く閉ざされてきました。従前の「技能実習生」の制度は、あくまで2年間の特定分野の実習で、労働をすることを許可されていませんでした。法の建 前と裏腹のことが起こり、過酷な労働、違法滞在、様々な犯罪などが生じました。いわば大失敗だったといえます。現在増加している特定人材は、まさに移民といえるでしょう。今後、運転手にも拡大する予定です。就労の分野も広く、業種転換も可能です。日本社会もいよいよ本格的な国際化に向けて、変わっ ていくと思います。そのためには、外国人の方々に日本語をN3、N2とレベルアップしてもらう必要があります。その上で、社会の中で全ての人々とコミュニケーションをとれるよう日本人も大いに協力していく必要があります。失敗に学ぶならば、今度はうまくいくのではないでしょうか。
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