社会への提言
ウクライナからの発信 ―ジャーナリスト古川英治氏―
ウクライナへのロシアの侵攻に続いて、イスラエルとハマスの戦争が激化しています。遠い地の出来事ですが、私たちにも様々な影響が出ますので、何とかできないのかと、焦燥感をもつのは、皆同じだと思います。私も現地の状況を知りたいと、BSテレビの報道番組をよく見ています。私が最も感心したのは、ウクライナについての、フリージャーナリスト古川英治氏のレポートや意見でした。同氏は、日本経済新聞社のモスクワ支局長であったところ、退職して、ウクライナを中心に取材し、報道を続けています。奥様は、ウクライナの方とのことです。また、米国と英国の大学院での研究もしてきました。いわば、現場密着のジャーナリストであるばかりか、研究者や理論家の面もあります。ウクライナの情勢分析、ロシアの権力構造などの的確な指摘は大変参考になりました。本年8月、「ウクライナ・ダイアリー(不屈の民の記録)」(KADOKAWA)を出版されました。是非ご覧ください。私は、昭和 20年5月生まれですから、戦争の悲惨さがどれ程のものか、兵隊や家族その他すべて国民が犠牲者であったことを知っています。古川氏が、日本にウクライナ支援を訴えるのを受け止めて、若い方々にも世界平和の実現に向けて、何ができるのかを考えながら、情報を共有し続けていただきたいと祈念します。