
社会への提言
岸田首相のキーウ電撃訪問 ―さらなる国連改革へ―
岸田首相は、ウクライナのキーウを電撃訪問しました。G7の議長国の役割を十分に果たしたといえます。さらに、6月のG7会議でぜひ国連改革の課題を討 議すべきです。G7会議では国連改革をテーマに邁進してもらいたいものです。
すなわち、首相の電撃訪問の直前に国際刑事裁判所がプーチン大統領に逮捕状を出しました。プーチン大統領が子供たちをロシアに連れ去ったことを戦争 犯罪と認定しました。この逮捕状の発行は一定の効果があるもののプーチン個人に対する制裁であり、あまりにも限定されております。永久的な平和を追求するには国連という大きな団体のガバナンスを健全化することが最も重要です。
つまり、国連におけるロシアに対する処分です。既に国連総会では数回にわたり武力侵略などの中止をするよう決議しています。一般の団体では注意処分や戒告と同じです。それ故、次には一般の団体では権利停止となります。つまり、国連では安全保障理事会や多くの委員会での出席する権利が無くなります。そのような権利停止の処分をするべきです。最終的にはロシアを国連の加盟国から除名することができます。そのようなステップをふめば、ロシア国内においても世論の大きな動きにより、プーチン大統領も失脚するに至るわけです。そして、民主化も進展する可能性が高まります。
国連憲章の改正には、加盟国の批准が必要とされるなどの手続などを絶対視する必要もなく進めるべきです。形式的には、国連を一旦解散し、直ちに全く同じ国連を再構成することができるはずです。今こそその状況が煮詰まってきたといえます。