
社会への提言
ウクライナへの支援 ―ソフトパワーの拡大へ―
ロシアのウクライナ侵攻から1年経ちました。この間に、国連総会では、三度にわたるロシアへの非難決議がされました。今回は、「即時、完全かつ無条件の撤退」を要求しました。賛成141カ国、反対・棄権・無投票47カ国で、賛成が4分の3を制しています。一般的には、過半数をはるかに超える4分の3の多数ですので、強い効力をもつといえます。しかし、マスコミでは、4分の1もの多くの国がロシア側であり、ロシアを孤立させるに至っていないと見方もあります。確かに、ロシアは内部の声を抑え込みつつ、アフリカ諸国を金と物で丸め込んでいるから、戦争を続けられているわけです。そこで、欧米や日本は、武器や弾薬ばかりか、いわゆるソフトパワーやSNSを使って情報戦を拡大すべきでしょう。そのために世界各国の人々へ、特にロシア国内外のロシア人へ戦争反対を訴えることが重要だと思います。またアフリカ諸国に自主独立の国家形成をさせる多様な援助、つまり人的金銭的資金の投入、強力な教育支援などをすすめるべきです。