社会への提言
ワクチン接種前の抗体検査 ―提言書の提出―
私が理事をしている(一社)福利健康管理振興協会(代表理事野澤太三元法務大臣)は、「ポストコロナ・健康論」を出版し、私も執筆に参加しています。1月30日には、日経新聞一面広告欄に2度目のご案内が出ております。既にこの本で、安価で簡便な抗体検査の有用性をご説明していますが、緊急で「ワクチン接種前の抗体検査」の必要性を訴える提言書を、総理大臣や都知事に提出することとなりました。なぜならば、現在、ワクチン接種を広範に実施するために準備が進められておりますが、その状況の中で、様々な疑問や不安も出されているからです。接種前に抗体検査をすることにより、抗体発現者には、ワクチン接種を不要とし、非発現者に接種を推奨するものです。抗体検査は、抗体価が比較的高い場合にのみ陽性と出るので、その場合には、様子を見て、また抗体検査により陰性となったときにはワクチン接種をすることを推奨するものです。従前のワクチンは、生ワクチン・不活化ワクチン・組換えワクチンと進歩しましたが、今回のワクチンは、遺伝子治療に近い初めての新しい核酸ワクチンです。2回目のワクチンを打つ意味は、抗体がつかないから打つのか、抗体価が高くても打つのか、はっきりしません。抗体価が高い場合には、必要もないし、逆にリスクがある面を無視できません。また、ワクチンには感染予防効果、重症化予防効果があり、前者のみ伝播予防効果があります。抗体が完全につけば、二つの効果が認められます。それ故、抗体検査によって抗体を広く調査し確認できれば、パンデミックの終息も確認できます。逆に、ワクチンを2回打ちさえすれば、あまり効かなくても、または抗体価が低くても重症化予防効果があるから良いとの政策では、パンデミックは終息しないことになります。