社会への提言
2015年4月-ハードローの憲法、法律のソフトロー的活用~安保法制は限定的に臨時的に!
憲法9条は一般には平和憲法(戦力放棄)と言われ、私たち戦後世代には、当たり前の常識となってきました。しかし、最近、これを押しつけ憲法と呼び、連合軍が武力によって日本に無理に飲ませたもので、今や改正すべきだとの意見がでてきました。これに対して、日本国民が自主的に作ったものだという強い反論も出ています。大きな対立に見えます。しかし、双方の意見はいずれも正しく、連合軍の押しつけ的提案を、国民は喜んで受け入れたということです。人類の歴史において、進んだ文明は、単に遅れた文明に対して影響を与え続けてきたことと同じです。馬車・汽車・自動車からITまで世界中に広がったように、人権思想ばかりか、議会制、三権分立もヨーロッパから世界に広がりました。
但し、日本の平和憲法は、スイスの永世中立国憲法(徴兵制)よりさらに進んだもので、世界で最も高い理想をうたっているものです。そこで、世界のすべてがこれを採用すれば平和文明の全面勝利です。しかし、現実には、テロや戦争が未だに起こっています。この厳しい現実に妥協して、超例外的に法律で「臨時に、緊急時に、やむを得ない事由のあるとき、そして最も効果的限定的方法でのみ」武力行使をできると定めることも可能でしょう。平和憲法を維持したままでもよいのです。しかし、目的はあくまで平和であり、「権利のための闘争」と同じように、「平和のための闘争」でなくてはなりません。 法律の目的には、「我が国や我が国民の安全のため」とだけではなく、「世界平和のため」及び「戦争廃止のため」と明記することが必要といえます。現在、集団的自衛権を説明するのに、我が国の安全を守るとしていますが、それでは個別的自衛権と同じになってしまい、分かりにくくなっています。目的は「戦争廃止」、方法は市民を巻き込まない形の「超限定的」というべきです。多くの良い国々が結束して集団で、一部の悪い国に事前に様々な予告をして対抗すれば、相手は戦争する前に、降参するでしょう。
但し、日本の平和憲法は、スイスの永世中立国憲法(徴兵制)よりさらに進んだもので、世界で最も高い理想をうたっているものです。そこで、世界のすべてがこれを採用すれば平和文明の全面勝利です。しかし、現実には、テロや戦争が未だに起こっています。この厳しい現実に妥協して、超例外的に法律で「臨時に、緊急時に、やむを得ない事由のあるとき、そして最も効果的限定的方法でのみ」武力行使をできると定めることも可能でしょう。平和憲法を維持したままでもよいのです。しかし、目的はあくまで平和であり、「権利のための闘争」と同じように、「平和のための闘争」でなくてはなりません。 法律の目的には、「我が国や我が国民の安全のため」とだけではなく、「世界平和のため」及び「戦争廃止のため」と明記することが必要といえます。現在、集団的自衛権を説明するのに、我が国の安全を守るとしていますが、それでは個別的自衛権と同じになってしまい、分かりにくくなっています。目的は「戦争廃止」、方法は市民を巻き込まない形の「超限定的」というべきです。多くの良い国々が結束して集団で、一部の悪い国に事前に様々な予告をして対抗すれば、相手は戦争する前に、降参するでしょう。