社会への提言
■平和に向けたソフトロー的活用を!憲法9条改正について−国際平和維持軍へ−
アルジェリアで人質10名の死亡との痛ましい事件が発生しました。尖閣諸島では中国と緊迫しつつあります。そこで、自衛隊から国防軍に名称を変え、集団的自衛権行使を認めるとの憲法改正案が与党から出されております。つまり、現在の憲法9条が一切の軍隊を保持しないという戦力放棄を規定しているのを変えてしまおうとするものです。なぜなら、自衛隊は増強され、もはや憲法9条が死文化しているからです。しかし他方で、戦争を体験した方や、親や祖父が戦争に巻き込まれた方も未だ多く、憲法改正も容易ではありません。しかし、世界の変容は著しいものがあり、グローバル化の進展につれて、様々な国際的紛争が起こり、テロ行為も横行しております。今まではアメリカを中心に武力行使がされてきました。しかし、オバマ大統領は2期目に当たり戦争をするべきではないとのメッセージを出しました。どのように具体化するのでしょうか。恐らく、国際秩序を維持し、国際平和を追求するには、国際警察隊が必要となるのでしょう。すなわち、国連を中心とした警察としての平和維持軍の創設が必要となるといえます。今までの国連平和維持活動(PKO)をさらに強化発展させることです。けんかと同じで紛争は小さいうちにおさめる必要があります。紛争にならないよう予防をすると共に、紛争が起これば直ちに解決することが必要でしょう。けんかでも徹底的にやり合えば双方死んでしまうのであり、戦争も徹底してやればやるほど悲惨な事態となります。このように考えれば国防軍などという古い言葉を使わず、各国において国際平和維持軍、あるいは国際警察隊などとの名称を付けた方がよいのではないでしょうか。一般の人々にその目的が分かりやすい名称を付けるべきです。戦争をする軍隊ではなく、世界を駆けめぐるマフィアやテロリストを捕まえ、平和を維持する戦力であることを明確にすることが大事ではないでしょうか。